トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成30年6月定例会 > 平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(諸井真英議員)
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掲載日:2023年5月2日
Q 諸井真英議員(自民)
小学校のお子さんを持つ親御さんから、学校で小学生に中国や韓国の歌を歌わせているようだが本当なのか、日本人として必要な教育なのかと聞かれました。調べてみると、確かに小学校5年生の音楽の教科書で「アリラン」、「茉莉花」という、それぞれ韓国、中国の歌、小学校4年生では「パンダル」、「コヒャンエポム」という韓国の歌が載っております。これらは全て韓国語、中国語の歌詞も添えられております。
まず、教育長はこれらの歌を知っているのか、お伺いをいたします。
また、私は、これらの歌は日本人の子供の教育には不必要かつふさわしくないと考えておりますが、教育長の御所見を伺います。
別に外国の歌を日本人の子供に教えるなという気は全くありません。しかし、モーツァルトとかベートーベンを知ることとこれらの歌を知ることでは、全く意味が違います。日本人として、これらの歌を知る必要はない上、教養としてもっと知っておくべき日本の歌が多くあると考えますが、このことについてどう考えるのか、教育長の御所見を伺います。
A 小松弥生 教育長
まず、「教育長はこれらの曲を知っているのか」についてでございます。
教科書に掲載されておりますので知っておりますし、「アリラン」、「まつり花」、「半月」については、聞いたことがございます。
次に、「これらの歌が日本人の子どもの教育に不必要かつ、ふさわしくない」ことについてでございます。
学習指導要領の音楽科では、我が国の音楽の理解を基盤とし、他国の音楽文化を尊重する態度を養うために、様々な音楽に触れさせることが示されております。
このことから、韓国や中国も含め世界の音楽に触れ、それぞれの特徴を捉えながらよさを味わう学習は、学習指導要領の趣旨に沿うものであり、問題はないものと考えます。
次に、「日本人としてもっと知っておくべき日本の歌があると考えるが、このことについてどのように対応するのか」についてでございます。
音楽の教科書には、我が国で、世代を超えて受け継がれてきた唱歌や童謡など、児童が豊かな表現を楽しむことができるものが数多く取り上げられております。
例えば、本県加須市出身の下総皖一先生が作曲された「かくれんぼ」は、小学校2年生の教科書でも扱われており、児童に親しまれております。
各学校では、児童の実態に応じて教材を取り上げ、日本の歌について適切に指導しているものと認識しております。
再Q 諸井真英議員(自民)
さすが教育長は、やはり博識な方で、4曲挙げたんですけれども、3曲知っているということで、私は一つも知りませんでしたし、私、周りで何人か伺ったんですけれども、知っている人はいませんでした。
そういう中で、私が申し上げているのは、日本人として育てるときに、日本の歌と比べて韓国の歌とか中国の歌を優先して教える必要があるのかどうかということを聞いているわけです。それが国際感覚を育むとかとおっしゃっていましたけれども、それは私はそのようには思いません。
韓国では、日本文化の流入というのが法で禁止されておりますので、日本語の歌は、例えばテレビやラジオでは流れないように法で禁止されております。そういうことも踏まえて、そういう国の歌を自ら進んで教えるということが、あるべき姿なのか。これは文科省が、教科書は検定で認めていますから、それは載っているのは仕方がないかもしれませんが、文科省が載せたからといって、県がただそれに従うんではなくて、それはふさわしくないんだというメッセージを教育長が出すということが、AI時代とかそういう時代に自分で考える、そういう人をつくっていく必要があるんじゃないでしょうか。ただ上が言ったから、それに従うという人間をつくるだけが、そういう姿を見せることは、子供にとって良くないと思いますが、教育長、もう一回答弁を求めたいと思います。
再A 小松弥生 教育長
日本人として育てる際に日本の歌を優先して教えるべきではないか、という点につきましてはそのとおりであると思っております。日本の童謡をはじめ日本の曲がたくさん教科書には取り扱ってございまして、それをきちんと教えているものでございます。
さらに、韓国や中国の歌を授業で扱わないように指導すべきという御質問かと理解いたしましたけれども、学習指導要領におきましては先ほど申し上げましたように、我が国の音楽に加え、諸外国の音楽など色々な種類の曲を取り扱うこととなっておりまして、アメリカ、ドイツ、モンゴル、インドネシア、アフリカ、ブラジルなど様々な国の音楽が取り扱われております。
従いまして、教科書に掲載されている特定の教材について、授業で扱わないような指導をするということは考えておりません。
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