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掲載日:2023年5月19日

平成27年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (諸井真英議員)

入札の経緯について

Q 諸井真英議員(自民)

平成24年9月議会で議決し、移転が決まった大宮警察署等統合庁舎新築工事の工事が大変遅れております。入札はこれまでに4回行われ、落札業者が決定しております。しかしながら、この落札した会社及びその経緯に不審な点が多く見られると感じております。
これまでの入札の経緯について触れますと、昨年7月14日の第1回入札には8社が参加したが、8社とも予定価格に到達できず不落となりました。その後、昨年10月16日、予算の見直しを行い、2回目の入札には5社が参加、結果、さいたま市のエム・テックが落札をしました。しかし、エム・テックは小川町において作業員が事故を起こし、指名停止処分となったため、落札は取消しとなりました。続いて、今年2月10日、第3回目の入札には6社が参加し、群馬県に本社のある関東建設工業が落札しましたが、県は談合の疑いありとして、この入札を無効としました。そして、先月6月3日、第4回目の入札が執行され、4社が入札に参加、結果は第2回目の落札業者であるエム・テックが再び落札をいたしました。しかし、この当時エム・テックは、戸田市で工事遅延、宮城県では粗雑工事、つまり手抜き工事のため指名停止を受けている最中でありました。また、私が調べたところでは、この会社は昨年だけでも手抜き工事、公衆損害事故、不誠実な行為などを理由に、さいたま市、戸田市、上尾市など県内はもちろん、宮城県や千葉市など各地で常習的に指名停止処分を受けているとの事実が分かりました。
ここで、総務部長にお伺いをいたします。
軽微なミス等で指名停止を受けることはあるとは思いますが、常識的に考えて、この会社は指名停止の回数が多過ぎるのではありませんでしょうか。この回数は普通でしょうか。そのような会社を入札参加停止とせず、今回なぜ入札に参加させたのか、その理由をお答えください。
また、このように常習的に手抜き工事をするような会社が県民の安全を守る警察署の工事をする業者としてふさわしいと思うか、手抜き工事をしない業者に施工させるよう、入札をやり直すつもりはないか、併せてお伺いをいたします。
そもそも、4回も入札をやってやっと落札した工事案件の議案であれば、県は本来、今6月議会で承認を受け、一刻も早く工事を着工しなければならないはずです。にもかかわらず、今回なぜ議案を提出しないのか、また、今後はどうするのかお伺いをいたします。
この件は、調べれば調べるほど不自然なところがあります。私がいろいろ情報を集めたところ、県はエム・テックにこの工事をどうしても受注させたいのではないかというような疑念を抱きます。説明したような、これまでの入札の流れを見れば、不審だと思うほうが当然ではないかと考えます。

A 飯島 寛 総務部長

まず、なぜ指名停止の回数が多い会社を入札参加停止とせず、入札に参加させたのかについてでございます。
本県の入札参加停止につきましては、国が示したモデルに準拠した要綱によって措置しております。
この要綱では、本県を含め国や他の自治体などで贈賄及び不正行為を行った場合、更には県内において事故を起こした場合などに、停止措置をすることとしております。
今回の入札手続中に御指摘の企業が受けていた他県や市の停止措置の理由は成績不良などであり、本県の停止措置の要件に当てはまらないため、入札への参加は可能でした。
次に、入札をやり直すつもりはないのかについてでございます。
今回の入札は、入札の公告段階で求めた施工実績や配置予定技術者の経験などの要件を事前に審査し、その要件を満たしていることが確認された者が入札に参加しております。
御指摘の企業につきましてはこの要件を満たしていることから、落札者として決定したものでございますので、入札は適切に行われたと考えております。
このため、入札をやり直すことは考えておりません。
次に、なぜ6月議会に議案を提出しないのか、今後どうするのかについてでございます。
御指摘の企業が今年3月から5月にかけて、2つの県から成績不良を、また県内の市からは不誠実行為を理由に入札参加停止措置を受けたことを県としても重く受け止めております。
特に大宮警察署等統合庁舎新築工事のような、大規模で長期に渡る工事を誠実かつ適正に施工できるかということについて、懸念しているところでございます。
このため、現在、同社が県と契約中の工事について、施工体制や施工状況を確認し、その結果を踏まえて、県議会に御提案させていただきたいと考えております。

再Q 諸井真英議員(自民)

先ほどの御答弁の中で、いろんな入札停止処分とかありましたけれども、他県とかほかの市であるので、入札要件を県としては満たしているから参加させたという答弁がありました。
その一方でですね、今回議案を6月議会に出さなかったわけですけれども、そこでの答弁では誠実さに懸念があるとか、施工状況がいいか悪いか確認してから出すと、そういうような答弁なんですけれども、この2つの答弁はちょっと整合性が立たないですね。
入札要件は満たしているんだからいいんだというのであれば、今回の契約、仮契約も結んでいるわけでありますし、粛々とこの議会に議案を上げて審議をして、そしてやはり一番問題なのは大宮警察署の工事自体が遅れてしまうということが一番問題でありますので、問題がないのであればどんどん議案を出して、どんどんというか、それが普通なんであります。それを粛々と議会で議決をして、そして一刻も早く、これは住民も望んでいることであります。早く大宮警察署を建てられるようにするというのが県の務めであろうかと思いますけれども、もう一度ちょっとこの食い違う答弁について御説明をいただきたいというふうに思います。

再A 飯島 寛 総務部長

入札の参加を認めたのに、今回、議案の提案を先送りするのは矛盾しているではないかという御指摘でございました。
こちらにつきましては今回、入札手続き中に度重なる処分を受けているということを踏まえまして、慎重に、十分工事の施工について見極める必要があるということで、今回、県で契約をしている3件について十分な施工の状況等を確認したうえで提案をさせていただきたいと考えております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

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