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掲載日:2023年5月17日

平成27年12月定例会 「まち・ひと・しごと創生総合戦略特別委員長報告」

委員長 長峰 宏芳

まち・ひと・しごと創生総合戦略特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に関する総合的対策」であります。
本付託案件について、9月定例会で「埼玉県まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)」が示され、10月から11月にかけて閉会中に5日間にわたって委員会を開催し、審査を行いました。また、今定例会では、本委員会に付託されました第157号議案について審査を行った次第であります。
初めに、閉会中の審査経過の概要について御報告申し上げます。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、論議のありました主なものについて申し上げます。
まず、「将来人口の試算について3つのパターンが示されているが、なぜ目標が記載されていないのか」との質問に対し、「将来人口について目標を定めることは、子供の数の目標を定めることにつながるため適当でないとの意見がある。そのため、目標ではなく3つの試算を示すことで、県民に人口減少についての危機意識を共有していただきたいと考えている」との答弁がありました。
次に、「魅力的な雇用を創出するために、次世代産業や先端産業を振興するとされているが、現在ある県内製造業等に対しては、どのように対応するのか」との質問に対し、「次世代産業や先端産業の振興は本県経済の新たな成長を導くために必要であると考えるが、従来の企業の成長も同様に重要である。経営革新計画の策定を促すことによって支援してまいりたい」との答弁がありました。
次に、「本戦略の素案には障害者支援についての記載がない。障害者の支援についても盛り込むべきと考えるがどうか」との質問に対し、「障害者支援について特筆はしていないが、高齢者だけでなく、障害者が働き、暮らしやすいまちづくりを行うことも戦略に含んでいる」との答弁がありました。
次に、これらの審査を踏まえて去る11月20日に決定の上、執行部に送付した23件の意見・提言について申し上げます。
まず、基本的・全般的な事項として「埼玉県5か年計画も踏まえつつ、これまでにないような大胆な発想の戦略とすること」「東京オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップを起爆剤とする視点も盛り込んだ戦略をつくること」など8件であります。
次に「1 埼玉県の人口の状況と将来見通し」については、「『地方人口ビジョン』をより詳細に定め、人口目標を明確にすること」「地域別の人口・人口移動の予測を立て、地域の状況に応じた施策を講じること」など3件であります。
次に「2 まち・ひと・しごと創生に向けた基本的な考え方」については、「本戦略策定の意義を明確にすること」「東京都との地域間格差の解消の視点や文言をより強く打ち出すこと」など9件であります。
最後に「3 基本目標と施策」については、「各基本目標の基本指標については、5年後の目標値を明記すること」など3件であります。
続いて、今定例会中の審査経過の概要について御報告申し上げます。
以下、論議のありました主なものについて申し上げます。
まず、「本戦略の素案について広く意見を聴くために県民コメントを行ったとのことだが、どのくらいの数のコメントが提出され、今回の議案に取り入れたものはあったのか」との質疑に対し、「県民コメントとして9人から27件の意見が提出された。既に素案に盛り込まれている内容が多かったが、都市のコンパクト化やマンション管理の適正化、インフラの更新などについては、意見を踏まえて取り入れた」との答弁がありました。
次に、「医療は重要であるため、産科の状況などを本戦略の各地域の分析に記載すべきであったのではないか」との質疑に対し、「本戦略の各地域の分析には、地域の特徴から特にその地域特有の重点を置く必要があると思われることを記載した。医療については全県で共通して取り組むべき重要な課題であると考えている」との答弁がありました。
次に、「地域区分は既存の地域振興センターの区割りとしているが、人口増減を考慮して設定すべきではないか」との質疑に対し、「地域振興センターの地域区分に加えて、本戦略案では人口の増加が続く東京都区部近接地域とその他の地域に分け、それぞれの特徴を追加した。東京都区部近接地域では、子育て世代の転入が多いため子育て支援の強化を、その他の地域では、20代の人口が流出しているため産業振興・雇用創出などの施策を重要なものとして示している」との答弁がありました。
これらの質疑の後、第157号議案について「総合戦略は、本県の人口減少という大きな課題に対して持続可能な県の将来像を示すための重要な計画であり、慎重に審査する必要がある。本戦略案は内容的に素案から比べて分量が大幅に増えており、意見・提言の本戦略案への反映状況や追加された部分について、詳細に審査する必要がある。また、本戦略案は追加提出されたこともあり、今定例会の日程では議案の審査に必要な時間が十分に取れないことから、本議案は継続審査とすべきである」との動議が提出されました。この動議に対して、「市町村は県の戦略を参考にするため待っている。国の交付金への申請にも支障が出かねない。まだ会期があるので審議を続けることが可能であり、議事の続行を求める」との動議が提出され、両動議を議題といたしました。
まず、「議事の続行を求める」動議を採決いたしましたところ、賛成少数で否決され、続いて「継続審査を求める動議」を採決いたしましたところ、賛成多数をもって継続審査とすべきものと決した次第であります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。

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