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掲載日:2023年5月19日

平成27年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (諸井真英議員)

アセアン訪問団参加企業と工事の関係について

Q 諸井真英議員(自民)

一昨年、昨年と上田知事は県内企業関係者数10名とともに、アセアン訪問団を結成してベトナム、タイを訪れております。そこで訪問団は、ベトナム副首相や共産党幹部、タイ工業大臣などと会談し、相手国政府との協力関係を強化したというふうになっております。
そこで、私は訪問メンバーを確認したところ、今回大宮警察署を落札したこのエム・テック社から25年は社長以下5名、26年は3名と、他の会社の人と比べて突出して多い人数で訪問団に加わっているという事実が分かりました。
先に触れたとおり、エム・テックはこの訪問に参加している時点においても、多くの自治体から指名停止処分を受けている状態でございます。そして、この訪問の後、同社はベトナムでの高速道路建設の話が持ち上がったほか、未確認ではありますが、橋りょう建設を受注したとの報道もあります。このことについて正直、私は不自然な話だなというふうに思っております。
そもそも、日本国内、全国各地で手抜き工事で指名停止になっているような会社の方々を、なぜ訪問団メンバーに加えたのか。誰がどういうふうに声を掛けたのか。知事が直接誘ったのか、産業労働部長に御答弁を願います。
海外で大型インフラ整備工事を受注するなどということは、県知事の紹介なくしてあり得ないというふうに思っておりますが、知事はベトナム政府高官に同社をどのように紹介したのか。埼玉県内に多々ある建設会社の中から、なぜエム・テックなのか、上田知事にお伺いをいたします。
こういう話を総合して考えると、知事とこの会社が特別親密な関係にあるような疑念を県民は抱きます。いろいろな業界紙に目を私は通してみましたけれども、このエム・テックの社長さんがいろいろな場面で上田知事のことを、政治と経済を結び付ける次世代のリーダーだなどと知事をべた褒めされております。上田知事がエム・テックをベトナムに結び付け、そして今回の工事入札に影響を与えているのではないでしょうか。だとしますと、それこそがしがらみとか癒着そのものではないのでしょうか。
また、日本各地で手抜き工事をしている業者が、もし外国で手抜き工事をして橋が落ちたり、死亡事故を起こしたりすれば、それは埼玉県のみならず、日本の信頼を大きく傷つけることになるのではないでしょうか。本当にこの会社を外国政府に紹介するということが適切だと思うのか、上田知事にお伺いをいたします。
また、このエム・テック社の役員及び関係者から政治献金を受けたことがあるか。また、食事をともにし、御馳走になるなどの便宜供与を受けたことがあるのかについてもお答えください。
いずれにしましても、喫緊の事案である大宮警察署等統合庁舎新築工事が1年以上も遅延していることは事実であります。この庁舎には科捜研が入る予定もあり、1日も早い完成が望まれております。警察当局も大いにお困りなのではないでしょうか。
知事がエム・テックの落札にこだわることで、この事態を招いているのだと疑念を持たれること自体が多選の弊害であるというふうに考えますが、誠実に、正直に御答弁をお願いをいたします。

A 上田清司 知事

「知事はベトナムの政府高官にどのような形でその企業を紹介したのか、なぜその企業なのか」という御質問でございますが、私がこの企業の話を聞いたのは、平成25年の春に、官房長官などの閣僚を歴任された元国会議員の方と会食をしているときにお話を聞きました。
何やら埼玉県では、橋梁の技術ではトップレベルの企業があって、ベトナム政府から1,000億の高速道路の受注をしたそうではないかという話を聞きましたので、そういうニュースがあるのだったら聞こえてくるはずだと思って副知事をはじめ調べていただきました。
分からないという話でしばらくはいっておりましたが、それが後ほど、御指摘のあった企業だということが分かりました。
私はもしベトナムの高速道路で埼玉県内の企業がそうしたことが可能になればすごいことだとむしろ評価をして、もしそういう事例ができれば、埼玉の建設事業者の皆様たちには新しい道が開けるのではないかと、どの企業であれしっかり応援したいなという気持ちを持ちました。
ただ、部局を横断しておりますし、私もずっと見ているわけにもいかないし、もともと建設畑のことについては岩﨑副知事が詳しいので、包括的にその都度副知事から報告を聞いておりました。
どうも最終的にはベトナム政府にもお金がないこととか、資金繰りの枠組みとかがうまくできないということで、どうやらいったんはなくなった話だと思っておりますが、新たに橋梁の関係で案件が一つ出ているという報告までは聞いております。
もともと、この企業は東日本大震災の際、ベトナム政府が現地を視察しながら、壊れていないあるいは軽微な傷で済んだ橋梁などをピックアップして結果的にこの企業が相当な技術を持っているということで、ベトナム政府がむしろ一本釣りをした、と伺っております。もちろん何らかの時に相当な売り込みがあったのかもしれませんが、そんな風に聞いているところです。
いずれにしても、平成25年3月の時点で、ベトナム政府との工事受注に向けた話し合いをするという内容の覚書を結んでいるそうです。
こちらがこのことを知ったのは少なくとも平成25年5月以降であるので紹介する術もないということになりますし、政府高官や党の最高幹部とお目にかかったのはそれ以降でございますので、一切この企業に対して政府並びに党に働きかけたことは全くございません。
それから、ほめているからといって癒着があるということにはならないわけで、1,000億の高速道路が受注できれば、これは埼玉県にとっても朗報と私は思っていますので、どの企業であれそういうことが可能であれば応援したいと思っております。ほめているからといって、癒着があるということは全く関係のない話であります。
それから、先程お話があった会食でもしたことがあるのではないかということですが、一度もありません。献金については調べたことはございませんが、多分ないと思っています。

A 立川吉朗 産業労働部長

まず、なぜ訪問団メンバーに加えたのかについてでございます。
本県では、県内企業のアセアン進出支援に向け、現地政府との協力関係の構築などを目的に、ベトナムやタイを訪問しています。 
この訪問には、アセアンでのビジネス展開に関心を持つ企業にも参加いただいており、経済団体に参加を呼びかけるとともに、自ら参加の申出があった企業にも訪問団に加わっていただいております。
御指摘の企業は平成25年8月のアセアン訪問の前の平成25年3月には、工事受注についての覚書をベトナム側と締結し、ビジネスがスタートしたと聞いておりました。
「通商産業政策の地方分権化」を進める上で、製造業やサービス業と同様、建設業についても海外展開を支援すべきと考え、訪問団に参加をいただいたものでございます。
次に、誰が御指摘の企業に声をかけたのかについて、でございますが、御指摘の企業から参加の申し入れがあったものでございます。

再Q 諸井真英議員(自民)

それから、産業労働部長、この企業についてですね、私、誰が声を掛けたのかということに対して、自分から名乗り出たんだというお話がありましたけれども、これは誰に名乗り出た、そして普通に建設業の方がですね、産業労働というか、この産業訪問団でベトナムに行くというのを建設会社の方はみんな知らないと思います。そういう中で、どういうふうに知り得て、なぜ自分から言うことができたのかということについて、ちょっと不自然な点を感じます。
それから、この会社だけ特別、ほかの会社の方は1人ずつ、大体1人です。1人で参加していますけれども、5人とか3人とか、特別多いわけでありますけれども、この特別多い理由というのはどういうふうに考えているのかお答えをいただきたいと思います。

再A 立川吉朗 産業労働部長

まず一点目、御指摘の企業が誰に申し出たかでございますが、産業労働部担当課に申し出たものでございます。
二つ目、どうして御指摘の企業が知ったのかということでございますが、経済団体等に参加を呼び掛けておりましたが、私どもとしては、御指摘の企業がどのように知ったかというのは承知しておりません。
三つ目、なぜ5人という多くの人数で行ったかということでございますが、1社あたりの参加人数は特に決めておらず、各企業の必要に応じて参加人数を判断していただいております。それ以上のことにつきましては承知しておりません。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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