トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成27年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (木下高志議員)

埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:61645

掲載日:2023年5月17日

平成27年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木下高志議員)

県政に対する課題の明確化と意識改革について 

Q 木下高志議員(自民

県政に対する課題は様々ありますが、その課題の扱い方に対して質問をいたします。
さきの県民満足度や政策評価を見ても、職員は県政の課題をきちんと把握しております。しかし、その表現の仕方に改善が必要ではないでしょうか。課題を明確化しないと、きちんとした対策が講じられません。
例えば、ここに「氾濫しない河川の延長割合」という重要業績評価指標(KPI)があります。これです。ここでは、氾濫しない河川を63パーセントにしたいという目標を表し、活動の成果をたたえるグラフになっております。しかし、このような管理手法では、課題が必ず漏れてしまいます。いっそ考え方を変え、現時点で氾濫する河川の総延長を縦軸にとり、課題が解消できない河川を見詰めるグラフに変え、課題を明確化すべきではないでしょうか。誰しも、課題の全容がつかめないときちんとした対策が講じられないと考えます。
さらに、課題が漏れる事例を説明させていただきたいと思います。
御承知のように、河川は時間雨量50ミリで氾濫しないように設計されております。しかし、時間雨量50ミリは、最近の降雨状況では時として堤防を越えてしまいます。ですので、設計上どうしても豪雨の際は氾濫してしまう河川が存在します。
ここに、我が地元の豪雨時の河川氾濫の写真があります。頻繁にこのような惨状になりますので、周辺の住民は近くに家を建てることができません。もちろん、田畑も被害を承知で農作業をしております。この惨状に対して、副知事以下、精力的にできる限りの対策は行っていただいておりますが、さきに説明したとおり、排水機場などの整備がなければ、課題解消は難しい状況です。毎回この河川の周辺住民は、豪雨になると家のそばまで増水して、夜も怖くて眠れない。県民はこんなに困っているのに、県政の課題からはこの河川は隠れてしまっているのです。これらの課題は、トップダウンでもない限り、解決することはできません。ここに大勢の県会議員がおりますが、同じような問題は何十件も、みんな同じように感じていると私は考えております。知事は、県民目線に立ち、県民が困っている課題が何かを、そしてどうしたら解決できるかという視点を持っていただきたいと思います。
河川の関係で例を申し上げましたが、それ以外にも、現行5か年計画では、「児童虐待防止対策」のKPIを「児童虐待相談のうち助言・指導により解決した割合」と、指標自体が成果をたたえるグラフになっております。本来は、児童虐待件数として課題が減っていくグラフへ変えられないのでしょうか。
また、「介護人材確保対策の推進」についてのKPIも「介護人材の育成人数」と成果をたたえるグラフから、介護人材不足数として課題を意識したグラフにすることはできないのでしょうか。
このように、県政を推進するに当たっては、職員や行政サイドの視点ではなく、県民の皆さんが困っている課題が何かを明確化するとともに、その対策に真っ正面からチャレンジしていく意識改革が私は必要であると考えますが、知事、お考えをお伺いいたします。 

A 上田清司 知事

議員のお話のとおり、施策の達成度だけではなく課題の全体像を明確にしていくことが重要でございます。
県民目線に立つと、施策の結果だけでなく施策の背景となっている課題そのものを知っていただくことも必要であると考えますので、そうした内容を併せてお示しする余地がないかしっかり検討させていただきたいと思います。
私は常々職員に対して、私たちの仕事は埼玉県民を元気にし、幸せにすることだと伝えてまいりました。
役人という言葉も、お役所という言葉も、役に立つ人の集団が役人、役に立つところが役所であるという理解をしております。
また、県民の皆さんが困っている課題は何かということについて考えるべきだという御指摘がございました。そのためには本質を見分ける目が必要だと思います。
県庁職員の自己改革のため、民間の皆さんと一緒に運営している埼玉県「世の中大学」への参加、「もし埼玉県庁が株式会社だったら」というテーマでの業務改善運動など、いつも意識改革に取り組んでいるところではございます。
しかし、木下議員の言うように、改めて違った角度から御指摘いただくと全く新しい視点を学ぶことができます。
今後も、職員が常に県民目線に立って、本質的な課題の解決に取り組むよう繰り返し意識改革を進めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?